1st-1gnition

WORDS/MUSIC:FMIC7743/UZNE-P
VOCAL:H-∩-P[Haunted-United-Procedure] / utatane piko vs uzne hito
「ファーストイグニッション」と読みます。
胡乱怪奇田舎伝奇神話演説歌謡。田舎の地方都市で異能バトルとか好きですか。私は好き。

SoundCloud

異端彩記の妖狐退治伝(pixivへのリンクです)

前編 中編 後編

歌詞

この世の理不尽はいつもおまえに襲いかかる。
二律背反ダブルバインド蔓延る世界で一体何を信じていればいい?

革命に必要なものは、心と知恵と力。
時はうつろい波は満ちてゆく、初めの一歩を踏み出すときだ。

悲しむのはもうやめだ
雑音どもを吹き飛ばしていけ
泣き止んだらさあ行こうか
迷わず踏み出せ、それが答えだ

全てを受け入れられるほど大人ではない、しかし。
理不尽などを飲み込めるほど素直なよい子でもない

たとえ孤独な旅路でも
この世が神のの上としても
立ち止まればそれまでだ/変えられるのは未来だけ
火を付け飛び立て、新たな空へ

泣き止んだら立ち上がれ
潮目が変わる今がその時だ
しがらみなどは断ち落とせ
迷わず踏み出せ、それが答えだ

あらすじ

青年と少女、伝道師とかみさま。邪教の狂信者と神的概念の少女 vs 人食い狐。何事も最初の一歩が肝心ということ。
曲名は1st-1gnition、物語の名前は異端彩記の妖狐退治伝。

登場人物紹介

"かみさま"の少女

神というよりどちらかというと概念に近い存在
幻覚を見せ認識干渉と現実改変を起こし神話存在の体裁で顕現するもの
「青年」と共に旅をする娘。金髪に紫色の瞳、淡いピンク色の装い。頭には花飾りがついている。
衣装は大別するとロリータ服と和服がありますが他にも色々。
「人形」、あるいは「妖精」のような雰囲気と形容される
無口で無表情な女の子。全てにおいて現実味が薄く異質な存在である
はずだが、人々は何故かまったく違和感を持たないかあるいは強烈な違和感を抱きながらも何故か"そういうもの"として認識してしまう。

観測されることで顕現し、常人には「超常のものとして扱われるもの」として認識される。
認識する人の文化・宗教レベルによって様々だが概ね"神"的なものとして扱われる。
願いを叶えるわけでも祟りを起こすわけでもなく、現時点では正体不明の存在。
少女の姿に見えているが、その実体は誰にもわからない。

シキミ(樒、梻)学名:Illicium anisatum マツブサ科シキミ属
「梻」の字は仏事に使われる植物であることに由来する。
毒草。花・葉・根・茎のすべてに毒成分を含む。特に果実に多く、食用すると死亡する可能性がある。
実が八角(スターアニス)に似ているため、シキミの果実と八角を間違えて料理に使用し中毒を起こす事故も多い。

"伝道師"の青年

どちらかというと歩くミーム汚染に近い。
好奇心や未知のものへの興味関心が強く、神社仏閣見物、民話伝承収拾、迷信の探求などが好き

「少女」と共に旅をする男。
黒いロングヘアに白いメッシュを数本入れている。横髪で左右1本ずつメッシュが三つ編み。大人とも少年ともつかない年齢不詳な顔立ち。
衣装は概ね和洋折衷「洋装の上に羽織」「和服にブーツ」などの着こなしが多い。
胸に提げているボウタイには円い杉石が飾られている。
饒舌で穏やかな笑みを浮かべているが胡散臭い青年。どうにも現実味が薄く異質な存在である
はずだが、彼の話術などによってなんとなく"そういうもの"として認識する。

生まれ持っての異能とかみさまより賜りし瞳をもって、常人より少しだけ多くのものを見聞きし、翻訳し、伝導する。
説法をするわけでも改宗を迫るわけでもなく、現時点では本名不明の存在。
見た目は若く見えるが、その実年齢は本人も覚えていない。

スギライト(杉石)
紫色の鉱物。ほかに鶯色・ピンク・濃紫など様々な色がある
「杉石(すぎせき)」の名前は発見者の杉健一に由来する。
パワーストーンの一種として人気があり、様々な霊的効果を持つとされている。

楓山あきやま芙蓉ふよう

淡い茶色の髪に草色の瞳、物静かで臆病そうな印象を受ける。見た目通りのおとなしい性格だが、根は頑固な一面も。
趣味は読書(と、鍵付きの秘密手帳に日記をつけること)。
物心つく前から児童養護施設「めいぷるはうす」で暮らしている。
本人の基質か環境によるものか、年齢の割に早熟・大人びた思考を持つ。
文章を書くのがうまいので夏休みの宿題の「作文」をコンクールに提出しないか、と持ちかけられている。
彼女が「おかあさん」の正体を(断片的に)見てしまったところから物語は始まる。

フヨウ(芙蓉)学名:Hibiscus mutabilis アオイ科フヨウ属
ハスの花と区別するために「木芙蓉」と呼ばれる事も。

舞台紹介

紅葉と温泉のまち・紅葉山かえでやま
A県青葉市(旧A県■郡紅葉山町)の北東に位置する山間部の地名。同名の山に由来する。
「紅葉山温泉郷」は、紅葉山地区にある温泉の総称。古くから湯治場として栄えており、現在も観光地として有名。その名の通り秋には紅葉、春には新緑を楽しむことができる。
温泉以外の娯楽施設は少なく、少子高齢化や若年層の流出に悩まされる地方都市。
駅前のアーケード街はシャッターの閉まった店も多く、駅ビルは数年前に閉鎖されたきり再開発が滞っている。
本編(2013年)からさらに5年ぐらい後の時系列では再開発が進み駅ビル跡地に新しい複合商業施設ができたらしい。本屋もチェーン店ではあるが大きめのがひとつ増えたし、ゲーセンもできたとかなんとか。
「紅葉山」は「かえでやま」、「楓山」は「あきやま」と読むので非常に紛らわしい。

ロケ地:ケロリン町 ver3.0 /kerorin jo(町の遠景部分)

雑な余談

何事も勢いが重要だと古事記にも書いてある。

胡乱怪奇田舎伝奇神話演説歌謡ロックです。ファーストイグニッションと読みます。
よく見たら彼岸神話学のときは「胡乱怪奇神話系田舎伝奇」でしたね
単語の順番が入れ替わってますがニュアンスとしてはほぼ一緒です。

今更なんですが私が「一人称が俺・二人称がおまえ」の歌詞を書くのははじめてだったはず。
といいつつ伝道師の青年……今回の名前はウタお兄さん……は一人称が"私"・二人称が(基本的に)"君"なんですよね。

・「ウタ」と「シキミ」
真名があったりなかったりする胡乱青年とかみさまの少女ですが、呼ばれる名前がないというのも不便な話なので呼び名がつけられることがあります。
「ウタ」はボーカルを務める歌手音[うたたね]のピコやんから拝借。
「シキミ」(樒、または木へんに佛)は仏事に用いられる植物。毒草。

Q.応援歌にしては速くない?
A.そのへんは気合で乗り切ってほしい。BPMは192です。そう、語呂合わせ……。

Q.H-∩-P[Haunted-United-Procedure]ってなに?
A.渦音さんとピコやんのユニットです。ヒトならざるものたちの連合。ノリと勢いで感じ取って欲しい。